第四章瓦の種類|形状で分類

瓦は形状によっても分けられ、それぞれで似合うお住まいが和風か洋風に分かれます。

ここでは一般的なお住まいに使われる形状のものをご紹介します。

J形瓦(和瓦)

現在、最も普及している形の瓦。昔から用いられている和風の瓦で、正面から水平に見ると緩やかに波形をしている。和瓦、和形と呼ばれることもある。J形と呼ばれる由縁はJapaneseの頭文字Jから。言うまでもないことだが、和風のお住まいによく似合う。

都内ではこうした昔ながらの瓦屋根を見る機会が減り、タワーマンションなどの高層ビルが立ち並ぶようになりました。
しかし、葛飾区、江戸川区あたりの下町であればこうした昔ながらの瓦屋根を見かけることも多い気がします。
昔からの情緒ある建物が徐々に失われていくのは少し悲しいですね。瓦屋根の文化を失わないためにもメンテナンスを小まめに行うことが重要です。
江戸川区には屋根工事を専門に扱う、街の屋根やさん東京という業者があるようなので瓦屋根のお住まいのメンテナンスをお考えの方はご相談されてみてもよいのではないでしょうか?

街の屋根やさん東京
http://www.yaneyasan13.net/

和瓦

S形瓦

S形と呼ばれる由縁はSpanishから。洋風、それもスペインのような南欧風のお住まいによく似合う。かつてのスパニッシュ瓦は山の部分と谷の部分が分かれており、それぞれが別の瓦だったが、改良されて半円と半円の端を組み合わせたS字型の瓦が誕生した。

F形瓦

見た目の通り、平たいフラット(Flat)な形状からF形と呼ばれる。平板瓦(へいばんがわら)と呼ばれることもある。F形と呼ばれる由縁は他にもあり、最初に輸入された平板瓦がフレンチという名称だったため、FrenchのFでF形となったという経緯もある。

よく見かけるJ形瓦などは見慣れているためかすべて同じ寸法で造られているように見えますが、実はメーカーによって少々大きさが違います。いざという時のためにお知り合いから不要となった瓦を何枚か貰っておいても役に立たないこともあります。