第一章瓦の歴史 | 日本で最初の瓦、実は今も現役です!?
現在、いろいろな屋根材がありますが、もっとも馴染みがあるものは瓦じゃないでしょうか。昔からあるもので一般的なお住まいにも使われていて馴染みの深いものです。
その歴史を紐解いてみると、「588年に仏教とともに百済から伝わってきた」と言われています。このような記述が非常に多いのですが、これだけだと説明不足なのでそれまでの経緯をご説明します…(続きを読む)
第二章瓦を定義する | 屋根材の多くが瓦と呼ばれていますので、ここでは本物の瓦を定義します
現在、非常に多くの屋根材が○○瓦と呼ばれたり、表記されています。思いつくまま挙げてみると、スレート瓦(コロニアル瓦・カラーベスト瓦)、金属瓦、シングル瓦、コンクリート瓦、セメント瓦… 屋根に設置されている建材すべてが瓦と呼ばれているような状態です。建材に「瓦」と付けば、屋根材とイメージできますから、分かりやすくていいのですが、この弊害によって本当の瓦が変わりづらくなってはいないでしょうか…(続きを読む)
第三章瓦の種類|製法で分類
粘土瓦は製法によって釉薬瓦(陶器瓦)、いぶし瓦、無釉薬瓦に分けられます。
釉薬瓦
成型した粘土に釉薬を塗って焼成したもの。釉薬を用いるので陶器瓦とも呼ばれる。釉薬の種類や配合により色のものが作れる。
釉薬が塗られるのは表側だけなので、裏面は素地の色(明るいレンガ色等)となる。釉薬の代わりに塩を用いて赤褐色の珪酸ナトリウムのガラス状被膜を形成する塩焼き瓦も釉薬に含まれる…(続きを読む)
第四章瓦の種類|形状で分類
瓦は形状によっても分けられ、それぞれで似合うお住まいが和風か洋風に分かれます。
ここでは一般的なお住まいに使われる形状のものをご紹介します。
J形瓦(和瓦)
現在、最も普及している形の瓦。昔から用いられている和風の瓦で、正面から水平に見ると緩やかに波形をしている。和瓦、和形と呼ばれることもある。J形と呼ばれる由縁はJapaneseの頭文字Jから。言うまでもないことだが、和風のお住まいによく似合う…(続きを読む)
第五章瓦の性能|瓦は屋根材としてどのような特徴を持っているのか
日本人に長く親しまれてきた瓦ですが、屋根材としての性能はどのようなものなのでしょうか。まずは一番気になる耐用年数を見てみましょう。
耐用年数
釉薬瓦 50~60年以上
いぶし瓦 40~50年以上
無釉瓦 40~50年以上…(続きを読む)
第六章・粘土瓦以外の瓦
第七章 漆喰の劣化が与える瓦屋根への影響
瓦屋根が雨漏りするようになった場合には、必ず漆喰をチェックする必要があります。
屋根に使用されている漆喰は見た目を美しくするだけではなく、棟下地の葺き土を保護する役割も担っています。
(続きを読む)