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石州瓦の強みと弱み!一番の弱みは重いことだった

 石州瓦は、日本三大瓦の一つです。普及率は日本で2位です。

 石州瓦は、島根県太田市、江津市、浜田市、益田市にまたがる地域で製造されている瓦ですが、いわゆる高級瓦として広く日本家屋に用いられています。
石州瓦の特徴は、風雨に強いことです。石州瓦は、来待釉薬がガラス状のコーティングを作るため、酸性雨から屋根を守る働きがあります。
 また、風にあおられて下から上がってくる雨水にも対策がなされています。石州瓦は「組み合わせ葺き」という工法でがっちりと瓦を重ね合わせています。そのため、強い風雨に耐えられるようになっています。

 風雨に加えて、寒さや塩害にも強いのが石州瓦です。
石州瓦は高温焼成で焼き上げるため、水分を残しません。水分を溜めにくくしてあるので、寒い季節にも瓦内の水分が凍って割れにつながるという心配がありません。石州瓦は硬くて吸水率が低いので、塩が表面から内部に浸透していく危険性が非常に低いのが特徴です。

 石州瓦の弱みは、重量が重いことです。屋根材が重いと、どうしても建物に負担がかかります。そのため、石州瓦で葺いてある屋根は、耐震性に問題が生じる可能性があります。
熊本地震の直後、熊本県では被災家屋の修理をする際に石州瓦から別の屋根材に変えた家が多く見られました。

瓦屋根の漆喰の劣化について

漆喰の役割は屋根の上の部分である棟瓦とその下の桟瓦の部分を覆い水が屋根内部に浸入しないようにするための防護膜みたいな物です。そのため屋根瓦よりも耐久性が低く20年から30年ほどで劣化をしてしまいますので適切な瓦屋根工事が非常に重要です。
経年劣化だけでなく地震や台風でも瓦がずれ漆喰が割れることがあります。漆喰補修では仕上がりの良し悪しもしっかり出ますので、漆喰の種類(南蛮漆喰や土佐漆喰等)を詳しく教えてくれるような瓦屋根業者さんに補修をお願いすることが最善です。
漆喰は劣化することで剥がれ落ち、漆喰を塗っている場所がむき出しになることにより、むき出しになっている部分が劣化をします。一部の業者さんでは漆喰を接着剤として使用している業者さんもあり、この場合は屋根瓦を止める接着剤として使用しておりこちらも同様に漆喰が劣化することにより剥がれ落ち屋根瓦がズレ落ちます。

本来であれば屋根瓦は釘を使用して打ちつけて止めますが、業者さんによっては接着剤として漆喰を使用しているため、塗り直さないと屋根瓦がズレ落ちてしまうという問題もあります、漆喰の劣化ですがどちらも家の内部に水が浸入するという点に置いては共通しており、漆喰の剥がれを見つけた時からできるだけ早くに漆喰を塗りなおす必要があります。漆喰は内部に水が入ることを防ぐために使用していますので漆喰が剥がれているからといって即座に家を水浸しにして駄目にしてしまうわけではありません。その理由ですが、日本家屋や日本の住宅は、防水剤を大抵使用していますので完全に内部まで水が入らないように工夫されているためです。ですが、完全に水が入らないというわけではなく、梅雨など時期によっては内部に雨水が浸入しやすくなりますので、できるだけ急いで修復をするには越したことはありません。

私が知っている屋根瓦の種類について

一般的な屋根について

 

日本家屋の風景を見ていると時として心が癒される瞬間と言うのが多々有ると思います。

高速道路で走行している時に街の風景を見下ろした時に街一面に屋根と瓦が規則正しく

並んでいる日本家屋の風景を見て感動する場面等があると思いますし、また、登山した

際にも頂上から見下ろした風景、若しくは、登山の途中で見下ろす日本家屋の風景には感動する場面も多々あると思います。

日本家屋で最も目にする屋根の形状としましては、切妻屋根(きりづまやね)が一般的です。

 

日本の一般的な家屋に見られる切妻屋根(きりづまやね)のメリットとでデメリットについて

 

まず切妻屋根(きりづまやね)の一番のメリットとしましては

 

1、経済的な屋根であること。

 

なのですが、構造が素直であるが故に、簡単で組みやすいし、工事業者の方々が幾度となく経験されている一般的な屋根の構造であることから、ある程度業者さんを選定できることに繋がり、それが経済的な面を支えてくれることにも繋がります。

 

2、切妻屋根(きりづまやね)は換気能力に優れている。

 

一番の換気のメリットとして内部結露が発生しにくい構造になっております。

どういうことかと申しますと、内部が空間が多い構造になっておりますので

非常に換気能力に優れており、結露が発生しにくい分、腐食しにくいと言う

換気のメリットが挙げられると思います。

 

3、太陽光パネルを搭載し易い屋根の形状であること。

 

最近ではよく日本の家屋に見られますが、省エネで太陽光パネルを

設置されている家屋が多いと思いますが最も太陽光パネルが採用されている

屋根は、やはり、切妻屋根(きりづまやね)であると言えます。

一辺の面積が多く取れますので、パネルを設置し易いと言う理由が

ここにあると思います。

 

また、反対に切妻屋根(きりづまやね)のデメリットをまとめてみました。

 

1、最も一般的な屋根であるために、オシャレな家に該当しなくて個性がない。

 

これがデメリットになると思います、特に最近では、オシャレな家を建築士と共に

構想して、自分だけの家を構えたがる個性的な風潮があります。

それに便乗できないと言う点においては、デメリットであると思います。

普通が一番良いと思う方にとっては逆に一番のメリットであると思います。

 

2、妻(つま)と呼ばれる部分が痛み易い可能性がある。

 

屋根の出を確保しにくいことが現状の問題として挙げられます。雨、風に強いのは

紛れもない事実ですが、外壁のメンテナンス費用がかさんでしまうと言うのと、どうしても

構造上弱い部分が発生してしまいますので、メンテナンス費用が発生することは

覚悟しなければならないポイントであると思います。

 

以上が一般的で最も日本の家屋に採用されている屋根の形状である切妻屋根(きりづまやね)の特徴及びその形状のメリット、デメリットでした。

しかし、日本家屋には、切妻屋根(きりづまやね)だけではなく多種多様な屋根が存在します。そういった屋根を簡単に紹介していこうと思います。

切妻屋根(きりづまやね)の種類以外には、寄棟屋根(よせむねやね)、方形屋根(ほうぎょうやね)、陸屋根(ろくやね)、入母屋屋根(いりもややね)、片流れ屋根(かたながれやね)等が存在します。

 

1、寄棟屋根(よせむねやね)とは

 

寄棟屋根(よせむねやね)とは切妻屋根(きりづまやね)の次に一般的な屋根の形状であると言えます。よくこの形状を見ると「あっ見たことある」と言うあるあるの屋根の形状なのです。寄棟屋根(よせむねやね)の特徴としましては、四方向に屋根が展開しておりますので、メリットとしましては、切妻屋根(きりづまやね)では妻側が全く無防備で雨風の損傷を受けてしまう可能性が非常に高かったのですが、寄棟屋根(よせむねやね)では、それが大きく改善されております。妻側にも、屋根が伸びていますので、全方向に対して、雨、風を凌げる雨、風から外壁を守ることができると言う構造に仕上がっております。

逆にデメリットとしましては、棟が長いのが逆に特徴であるが故に雨に持続的に振られた場合に、長く棟を伝わる範囲が大きいので、その分雨漏りに繋がる可能性があります。

もう一つのデメリットとしては、棟が長い分、建築費用も高く付いてしまうことです。材料費、人件費も一般的な、切妻屋根(きりづまやね)と比較しても高くついてしまうことは間違えありません。

 

2、方形屋根(ほうぎょうやね)とは

 

方形屋根(ほうぎょうやね)の一番の特徴としましては、ピラミッドのような構造になっておりますので、このような屋根のタイプでも全面に太陽光パネルが設置されているのを見たことがあります。

方形屋根(ほうぎょうやね)メリットは、均等に屋根が広がっておりますので、それだけ屋根の負担が均等に散らばるような形になりますので、耐久性が持続することに繋がります。

目立ちやすいのも特徴で、テナントや商業施設の場合では一目を引きやすいイコール集客能力の向上に繋がると思います。

逆にデメリットとしましては、内部結露が頂点になればなる程、発生し易いと言う点にあると思います。頂点に行く程4枚が三角状に狭まってきますので、その分その箇所だけ内部結露が発生し易いと言うのがデメリットであると思います。換気能力が低い点もデメリットであると思います。

 

以上が日本家屋の最も代表的な屋根の説明とそれに付随する様々な屋根の種類の説明になります。それぞれの特徴を踏まえて住みやすい家を購入されるのが望ましいと思います。

 

第一章瓦の歴史 | 日本で最初の瓦、実は今も現役です!?

瓦の歴史

現在、いろいろな屋根材がありますが、もっとも馴染みがあるものは瓦じゃないでしょうか。昔からあるもので一般的なお住まいにも使われていて馴染みの深いものです。

その歴史を紐解いてみると、「588年に仏教とともに百済から伝わってきた」と言われています。このような記述が非常に多いのですが、これだけだと説明不足なのでそれまでの経緯をご説明します。

まず仏教が伝来したされているのは学校で教えられているのが538年です。これは元興寺縁起の記述であり、日本書紀では552年とされています。588年に百済からは仏殿を建てるためにさまざまな人が日本にやってきました。渡来してきたメンバーは瓦博士4人、鑢盤博士1人、寺工2人、画工1人です。現代風に言い換えますと寺工はお寺を建てる大工さん、画工は仏教絵画を描く人です。瓦博士は瓦を造る人、鑢盤博士は仏塔に取付けられる金具(相隣)を造る人で、これらに従事する人だけ「博士」なのです。おそらく、瓦も相輪も造るのに相当な技術が必要だったのでしょう。瓦博士を4人も渡来させたということは窯を造る人、粘土から瓦を整形する人、瓦を焼く人と分業化されていた可能性も考えられます。彼らとその指導を受けた日本人によって法興寺(飛鳥寺)は596年に完成しました。法興寺は710年の平城京遷都の際、現在の奈良市に移転され、元興寺と名前を変えます。この際、法興寺の一部が移築されています。

戦後間もない1948年から1954年に元興寺(当時の名前は極楽院)の禅室が修理され、本堂は解体修理されました。このとき、驚愕の事実が確認されました。屋根の瓦4413枚のうち、法興寺から運ばれたものが約600枚、このうち170枚は百済からやって来た瓦博士らが造ったものだったのです。1400年以上現役という驚異の耐用年数、そして今なおこの瓦は使われ続けています。

第二章瓦を定義する | 屋根材の多くが瓦と呼ばれていますので、ここでは本物の瓦を定義します

現在、非常に多くの屋根材が○○瓦と呼ばれたり、表記されています。思いつくまま挙げてみると、スレート瓦(コロニアル瓦・カラーベスト瓦)、金属瓦、シングル瓦、コンクリート瓦、セメント瓦… 屋根に設置されている建材すべてが瓦と呼ばれているような状態です。建材に「瓦」と付けば、屋根材とイメージできますから、分かりやすくていいのですが、この弊害によって本当の瓦が変わりづらくなってはいないでしょうか。
本物の瓦の定義

1961年に「コロニアル」という商品名で発売された屋根材を屋根業界では新しく生まれた瓦という意味で『新生瓦』と呼んでいました。その影響もあるのでしょう。ちなみに昔、屋根材としてよく使われていたトタンに瓦を付けて呼ぶ人はいないようです。このことから○○瓦と呼ばれる屋根材は屋根の上に複数のブロック状の屋根材をいくつも配置するようなイメージのものだとどなたにも認識されているようです。ここでは本物の瓦とそれらの屋根材を区別するために改めて定義しておきたいと思います。

 

本物の瓦の定義

本物の瓦とは粘土を練って整形し、焼成したものだけです。からものとその屋根に使われている瓦をイメージすると思います。屋根に使われる建材、つまり屋根材です。金属瓦と区別してください。

形状が似ているセメント瓦とコンクリート瓦(モニエル瓦)は粘土瓦と区別されます

1939年に軍需を優先するために石綿の配給が停止されました。これ機に石綿を使用せず、強度を保持するために製品の厚さを大幅に増したスレートが作られました。これがセメント瓦で厚形スレートやプレスセメント瓦とも呼ばれます。セメント瓦と非常に似た屋根材でコンクリート瓦(モニエル瓦)です。原料はセメント瓦と同じですが、セメントの配合量が少なくなります。

ところで、セメントとコンクリートって何が違うの?

セメント…石灰石、粘土、けい石、酸化鉄を混ぜて焼き、粉にしたもの。水による化学反応で硬化する。

コンクリート…セメントに砂と砂利、水を混ぜたもの。

モルタル…セメントに砂、水を混ぜたもの。

第三章瓦の種類|製法で分類

粘土瓦は製法によって釉薬瓦(陶器瓦)、いぶし瓦、無釉薬瓦に分けられます。791986487-roofs-200804_1920-y672-320x213-mm-100

釉薬瓦

成型した粘土に釉薬を塗って焼成したもの。釉薬を用いるので陶器瓦とも呼ばれる。釉薬の種類や配合により色のものが作れる。
釉薬が塗られるのは表側だけなので、裏面は素地の色(明るいレンガ色等)となる。釉薬の代わりに塩を用いて赤褐色の珪酸ナトリウムのガラス状被膜を形成する塩焼き瓦も釉薬に含まれる。

いぶし瓦

成型した粘土を焼成した後、いぶした(燻化)したもの。窯の中の分解された炭素が瓦表面を覆って薄膜を形成する。古くは燻化工程に松葉などを窯にくべていたが、現在ではブタンガスが用いられる。燻化工程では昔からナノテクノロジーを用いた化学蒸着法と同じ技術が用いられていた。瓦全体が燻化されるため、全体がいぶし銀~黒となる。

無釉瓦

釉薬せず、成型した粘土をそのままを焼き上げたもの。素焼瓦とも呼ばれる。瓦の表面に色をつけたり、変化をつけるため、年度中に金属酸化物を埋め込んだもの、窯の温度を変えてつくる窯変瓦も無釉瓦に分類される。

第四章瓦の種類|形状で分類

瓦は形状によっても分けられ、それぞれで似合うお住まいが和風か洋風に分かれます。

ここでは一般的なお住まいに使われる形状のものをご紹介します。

J形瓦(和瓦)

現在、最も普及している形の瓦。昔から用いられている和風の瓦で、正面から水平に見ると緩やかに波形をしている。和瓦、和形と呼ばれることもある。J形と呼ばれる由縁はJapaneseの頭文字Jから。言うまでもないことだが、和風のお住まいによく似合う。

都内ではこうした昔ながらの瓦屋根を見る機会が減り、タワーマンションなどの高層ビルが立ち並ぶようになりました。
しかし、葛飾区、江戸川区あたりの下町であればこうした昔ながらの瓦屋根を見かけることも多い気がします。
昔からの情緒ある建物が徐々に失われていくのは少し悲しいですね。瓦屋根の文化を失わないためにもメンテナンスを小まめに行うことが重要です。
江戸川区には屋根工事を専門に扱う、街の屋根やさん東京という業者があるようなので瓦屋根のお住まいのメンテナンスをお考えの方はご相談されてみてもよいのではないでしょうか?

街の屋根やさん東京
http://www.yaneyasan13.net/

和瓦

S形瓦

S形と呼ばれる由縁はSpanishから。洋風、それもスペインのような南欧風のお住まいによく似合う。かつてのスパニッシュ瓦は山の部分と谷の部分が分かれており、それぞれが別の瓦だったが、改良されて半円と半円の端を組み合わせたS字型の瓦が誕生した。

F形瓦

見た目の通り、平たいフラット(Flat)な形状からF形と呼ばれる。平板瓦(へいばんがわら)と呼ばれることもある。F形と呼ばれる由縁は他にもあり、最初に輸入された平板瓦がフレンチという名称だったため、FrenchのFでF形となったという経緯もある。

よく見かけるJ形瓦などは見慣れているためかすべて同じ寸法で造られているように見えますが、実はメーカーによって少々大きさが違います。いざという時のためにお知り合いから不要となった瓦を何枚か貰っておいても役に立たないこともあります。

第五章瓦の性能|瓦は屋根材としてどのような特徴を持っているのか

日本人に長く親しまれてきた瓦ですが、屋根材としての性能はどのようなものなのでしょうか。まずは一番気になる耐用年数を見てみましょう。

耐用年数

釉薬瓦 50~60年以上

いぶし瓦 40~50年以上

無釉瓦 40~50年以上

粘土瓦ならどの瓦でも40年以上の長い耐用年数を誇ります。最初に触れた元興寺の瓦は1400年以上経過した今でも現役です。瓦がいくら丈夫でもお住まいの他の部分はそこまで耐用年数が長くありません。例えば、瓦を支えている漆喰の耐用年数は20年程度です。また瓦の下の防水紙(ルーフィング)の耐用年数も20年前後です。ある程度の築年数が経ってしまうと瓦自体に問題が無くても、漆喰や防水紙の劣化から雨漏りが始まることがあります。
瓦屋根からの雨漏りについてはこちらのサイトで詳しく紹介されています
→街の屋根やさん横浜(http://www.yaneyasan14.net/

釉薬瓦は表面がガラス質なのでほとんど色褪せしません。数十年経つと色が薄くなってきますが、それを味わいと捉える方がほとんどです。無釉瓦も色褪せは目立ちません。いぶし瓦や無釉瓦は古くなり、表面の水切れが悪くなると、そこから苔やカビ、藻が発生することがあります。

断熱性能

釉薬瓦 大変優れている

いぶし瓦 大変優れている

無釉瓦 大変優れている

どの瓦も断熱性は大変、優れています。お湯を入れた湯呑を想像して下さい。お湯に直接触れれば火傷しそうな温度でも湯呑自体に触れることは問題ありません。瓦と湯飲みはほぼ同じ素材です。このことからも大変、断熱性に優れていることが分かると思います。

遮音性(降雨時)

釉薬瓦 まったく気にならない

いぶし瓦 まったく気にならない

無釉瓦 まったく気にならない

どの瓦も遮音性に優れています。以前、金属屋根のアパートに住んでいた方などは瓦屋根の建物へ引っ越すと雨音に気付かず、洗濯物を濡らしてしまうこともしばしばあるそうです。

優れています。お湯を入れた湯呑を想像して下さい。お湯に直接触れれば火傷しそうな温度でも湯呑自体に触れることは問題ありません。瓦と湯飲みはほぼ同じ素材です。このことからも大変、断熱性に優れていることが分かると思います。

耐風性

釉薬瓦 強風時に不安

いぶし瓦 強風時に不安

無釉瓦 強風時に不安

どの瓦も重いので多少の風は問題ありませんが、台風並みの暴風だとずれたり、落下してしまうこともあります。最近の防災瓦は屋根に釘などで直接固定するだけでなく、瓦と瓦をフックして引っ掛けてはずれにくくしてありますので、強風で飛ぶことはありません。

重量

釉薬瓦 強風時に不安

いぶし瓦 強風時に不安

無釉瓦 強風時に不安

どの瓦も1㎡あたり60kg前後の重さとなります。スレートが1㎡あたり20kg前後、金属の場合は6kg前後です。お住まいに相当な負担をかけていることが分かります。

瓦の耐震性1  瓦の耐震性2

耐震性

釉薬瓦 強い地震の時は危険

いぶし瓦 強い地震の時は危険

無釉瓦 強い地震の時は危険

耐震性は屋根の重さに大きく関係しています。柱や耐力壁が同じ造りのお住まいなら、屋根が軽い方が地震時には有利なのです。柱や耐力壁が同じ造りのお住まいの場合、地震への強さ順に屋根材を並べると金属>スレート>瓦になります。

実は瓦屋根であっても地震に強いお住まいを実現することは可能です。柱や耐力壁を増やせばいいだけですから。ただし、柱や耐力壁を増やすとそれだけコストがかかることになります。現実的には厳しい選択になるのです。
瓦屋根のお住まいの有利なことは屋根リフォームで耐震性を上げることが可能なことでしょう。スレートや金属に葺き替えれば、屋根が軽くなるのでそれだけで大幅に耐震性がアップします(瓦屋根ではなくなってしまいますが)。他の屋根材ではこうは行きません。屋根葺き替えを前提に中古物件を購入するなら建築基準と施行年度の関係を吟味した上での話しですが、瓦屋根のお住まいはとても魅力的なのではないでしょうか。

 

第六章・粘土瓦以外の瓦

住宅の屋根には瓦を葺く必要がありますが、この瓦には実にさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。まず挙げられるのは、粘土を高温で焼き上げる「粘土瓦」であり、古くからある伝統的な瓦として知られています。そして粘土瓦には、釉薬を表面にかけて焼き上げる「陶器瓦」と、何もかけず蒸し焼きによって表面に炭素膜を作る「いぶし瓦」の2種類があると言えるでしょう。特に陶器瓦については、耐久性が強く長年使ってもメンテナンスの必要がないというメリットがあると言えます。

セメント瓦
次に挙げられるのは「スレート瓦」であり、一般的には、セメントと繊維性のある素材を原料とした人造スレートがよく使われています。この人造スレートは重量が軽いためプレハブ住宅によく使われているという特徴や、値段が安いというメリットがあると言えるでしょう。さらに挙げられるのはセメントと砂を原料とした「セメント瓦」であり、和形をはじめ洋形のものも多くあります。セメント瓦の場合は塗料で色を付けるため、さまざまな色のものを選べることや、値段の安さがメリットだと言えるでしょう。ただし長く使っていると塗料が劣化し、瓦自体の劣化にもつながるため、数年ごとに塗装のメンテナンスをする必要があります。

第七章 漆喰の劣化が与える瓦屋根への影響

瓦屋根

瓦屋根には漆喰が使用されていますが、何らかの原因で漆喰が劣化してしまうと、瓦自体がずれてしまったり雨漏りの原因となる可能性があります。
瓦屋根が雨漏りするようになった場合には、必ず漆喰をチェックする必要があります。
屋根に使用されている漆喰は見た目を美しくするだけではなく、棟下地の葺き土を保護する役割も担っています。漆喰は石灰が主成分の白い粘土状のもので、雨水の浸入を防ぐ効果があります。
漆喰は雨水によって葺き土が浸食されることを防ぐ役割だけではなく、白くきれいな見た目にするという役割も担っています。
漆喰がはがれる原因は経年劣化によってひび割れが発生し、葺き土と漆喰との間に隙間ができてそこにあ雨水が浸入してはがれが起こります。
以前は葺き土と漆喰を使用していましたが、近年んでは南蛮漆喰1種類で仕上げる施工方法が一般的となっています。
南蛮漆喰1種類で施工することで、隙間ができることはありませんから、雨水による浸食もわずかで、瓦の耐久性に近い寿命が期待できます。
瓦屋根に使用されている漆喰は優れた効果がありますが、経年劣化によって塗り直しを行う必要があります。漆喰は加湿や除湿の機能のほかにも、抗菌作用ももっていますから、生きている材料ともいえます。
瓦屋根に使用される漆喰は、年々硬くなっていくため柔軟性がなくなりはがれ落ちてしまいます。風雨や地震によって劣化した漆喰は、徐々にぼろぼろになり瓦屋根がずれたり落下する原因にもなってしまいます。
こうなると大変危険ですから、漆喰のはがれを補修したり、塗り直しを行う必要があります。

漆喰は屋根剤の中でも外部から見えにくい部分ですから、素人では劣化を判断するのが難しいといえます。そのため専門の業者に状態を見てもらい、チェックをしてもらうようにしましょう。
漆喰の塗り直しは、既存の漆喰をはがしてから行います。この作業は職人の腕がはっきりと現れますから、腕の良い職人がいる業者に塗り直しを依頼することが大事です。
中にはDIYで漆喰の塗り直しをする人もいます。一見すると古い漆喰をはがして塗り直すという簡単な作業のように思うかもしれませんが、下準備に時間がかかりなかなか作業が進まない場合も少なくありません。
ごく一部の補修であれば自分でも補修することができるかもしれませんが、漆喰の塗り替えとなると足場を組んで作業を行う必要がありますから、専門の業者に依頼しましょう。
屋根の上は思っているよりも高く危険な場所ですから、落下する危険性もありますし、素人が漆喰を塗りすぎたり瓦を割ってしまい、雨漏りの原因を生み出す場合もあります。

漆喰の補修費用は思っているよりも高額で、足場代が15~20万円、塗り直しに20万円~40万円の費用がかかります。塗り直しは葺き土が見えるまで漆喰をはがし、整えて湿らせてから漆喰を定着させていきます。
この塗り込みは熟練の技が必要になりますし、多めに塗ると漆喰が雨水で崩れる原因にもなりますから、熟練した技術をもった職人に依頼することが、家を長持ちさせるためには必要となります。

昔ながらの日本式住宅には日本瓦が使用されています。この瓦屋根をつないでいるのは漆喰で、時間の経過とともに劣化してしまいます。
漆喰がはがれたり割れてしまうとその部分から雨水が浸入することになりますから、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
漆喰を隙間なく均一に塗るためには、適量を塗ることが大切です。
技術が未熟な職人の場合、見た目をよくするために多めに漆喰を塗ってしまいますが、その場合本来の箇所よりもはみ出てしまい雨水があたって漆喰を崩す原因になってしまいます。
漆喰は専門のコテを使用して表面をならし、雨仕舞いを考慮して適量を塗っていきます。本物の漆喰は何工程もの作業が必要になりますが、南蛮漆喰は1工程で仕上げ作業までを行うことができますから、近年は南蛮漆喰が主流となっています。
少しの補修であれば自分でできると思ってしまいますが、実際にやると補修作業よりもむしろ下準備の方が手間がかかります。屋根の上での作業となりますから、足場を組み立てたり専用の工具を準備するなど下準備には手間がかかります。
また素人が屋根にあがると、漆喰を塗りすぎたり瓦を割ってしまい雨漏りの原因を新たに作ってしまう可能性がありますから、補修は専門の業者に依頼するようにしましょう。

一般的に屋根漆喰の補修価格は、40~70万円となっています。
もちろんこれよりも安い業者は存在しますが、あまりにも安すぎる場合はアルバイト職人による雑な作業を行っている可能性もありますから、事前に複数の業者から見積もりをとり、信頼できる業者かどうかを調べておきましょう。
漆喰補修には豊富な経験と屋根の構造知識が必要となるため、職人の人件費が高くなります。また屋根の漆喰を補修するためには足場も必要となるため、足場代もかかりますから、どうしても費用は高額になってしまいます。

私は実家が大田区にありますが、一度街の屋根やさんという施工会社に相談をし点検をして頂いてうえで工事を依頼しました。結果30万円ほどで漆喰補修が出来たということもありますので数社へ見積もりを依頼するというのも一つの手ですね。