一般的な屋根について
日本家屋の風景を見ていると時として心が癒される瞬間と言うのが多々有ると思います。
高速道路で走行している時に街の風景を見下ろした時に街一面に屋根と瓦が規則正しく
並んでいる日本家屋の風景を見て感動する場面等があると思いますし、また、登山した
際にも頂上から見下ろした風景、若しくは、登山の途中で見下ろす日本家屋の風景には感動する場面も多々あると思います。
日本家屋で最も目にする屋根の形状としましては、切妻屋根(きりづまやね)が一般的です。
日本の一般的な家屋に見られる切妻屋根(きりづまやね)のメリットとでデメリットについて
まず切妻屋根(きりづまやね)の一番のメリットとしましては
1、経済的な屋根であること。
なのですが、構造が素直であるが故に、簡単で組みやすいし、工事業者の方々が幾度となく経験されている一般的な屋根の構造であることから、ある程度業者さんを選定できることに繋がり、それが経済的な面を支えてくれることにも繋がります。
2、切妻屋根(きりづまやね)は換気能力に優れている。
一番の換気のメリットとして内部結露が発生しにくい構造になっております。
どういうことかと申しますと、内部が空間が多い構造になっておりますので
非常に換気能力に優れており、結露が発生しにくい分、腐食しにくいと言う
換気のメリットが挙げられると思います。
3、太陽光パネルを搭載し易い屋根の形状であること。
最近ではよく日本の家屋に見られますが、省エネで太陽光パネルを
設置されている家屋が多いと思いますが最も太陽光パネルが採用されている
屋根は、やはり、切妻屋根(きりづまやね)であると言えます。
一辺の面積が多く取れますので、パネルを設置し易いと言う理由が
ここにあると思います。
また、反対に切妻屋根(きりづまやね)のデメリットをまとめてみました。
1、最も一般的な屋根であるために、オシャレな家に該当しなくて個性がない。
これがデメリットになると思います、特に最近では、オシャレな家を建築士と共に
構想して、自分だけの家を構えたがる個性的な風潮があります。
それに便乗できないと言う点においては、デメリットであると思います。
普通が一番良いと思う方にとっては逆に一番のメリットであると思います。
2、妻(つま)と呼ばれる部分が痛み易い可能性がある。
屋根の出を確保しにくいことが現状の問題として挙げられます。雨、風に強いのは
紛れもない事実ですが、外壁のメンテナンス費用がかさんでしまうと言うのと、どうしても
構造上弱い部分が発生してしまいますので、メンテナンス費用が発生することは
覚悟しなければならないポイントであると思います。
以上が一般的で最も日本の家屋に採用されている屋根の形状である切妻屋根(きりづまやね)の特徴及びその形状のメリット、デメリットでした。
しかし、日本家屋には、切妻屋根(きりづまやね)だけではなく多種多様な屋根が存在します。そういった屋根を簡単に紹介していこうと思います。
切妻屋根(きりづまやね)の種類以外には、寄棟屋根(よせむねやね)、方形屋根(ほうぎょうやね)、陸屋根(ろくやね)、入母屋屋根(いりもややね)、片流れ屋根(かたながれやね)等が存在します。
1、寄棟屋根(よせむねやね)とは
寄棟屋根(よせむねやね)とは切妻屋根(きりづまやね)の次に一般的な屋根の形状であると言えます。よくこの形状を見ると「あっ見たことある」と言うあるあるの屋根の形状なのです。寄棟屋根(よせむねやね)の特徴としましては、四方向に屋根が展開しておりますので、メリットとしましては、切妻屋根(きりづまやね)では妻側が全く無防備で雨風の損傷を受けてしまう可能性が非常に高かったのですが、寄棟屋根(よせむねやね)では、それが大きく改善されております。妻側にも、屋根が伸びていますので、全方向に対して、雨、風を凌げる雨、風から外壁を守ることができると言う構造に仕上がっております。
逆にデメリットとしましては、棟が長いのが逆に特徴であるが故に雨に持続的に振られた場合に、長く棟を伝わる範囲が大きいので、その分雨漏りに繋がる可能性があります。
もう一つのデメリットとしては、棟が長い分、建築費用も高く付いてしまうことです。材料費、人件費も一般的な、切妻屋根(きりづまやね)と比較しても高くついてしまうことは間違えありません。
2、方形屋根(ほうぎょうやね)とは
方形屋根(ほうぎょうやね)の一番の特徴としましては、ピラミッドのような構造になっておりますので、このような屋根のタイプでも全面に太陽光パネルが設置されているのを見たことがあります。
方形屋根(ほうぎょうやね)メリットは、均等に屋根が広がっておりますので、それだけ屋根の負担が均等に散らばるような形になりますので、耐久性が持続することに繋がります。
目立ちやすいのも特徴で、テナントや商業施設の場合では一目を引きやすいイコール集客能力の向上に繋がると思います。
逆にデメリットとしましては、内部結露が頂点になればなる程、発生し易いと言う点にあると思います。頂点に行く程4枚が三角状に狭まってきますので、その分その箇所だけ内部結露が発生し易いと言うのがデメリットであると思います。換気能力が低い点もデメリットであると思います。
以上が日本家屋の最も代表的な屋根の説明とそれに付随する様々な屋根の種類の説明になります。
メンテナンス・リフォームにおいて共通している事といえば恐らく「屋根の状態を把握し適切な工事が行える業者であるかどうか」だと思います。屋根を専門としている工事業者を探し、数社相見積もり等をしながら親切な工事業者を選びましょう。私がお薦めの屋根工事業者は家からも近くであった千葉県木更津市の街の屋根やさんです。数年前の台風から都度点検や工事を頼んでいます。
それぞれの特徴を踏まえて住みやすい家を購入されるのが望ましいと思います。